黒「zzz」
灰「あら、珍しい。黒が寝てる」

黒いのが複数の黒色のクッションに沈んで眠っている

白「あ、おかえり」ぐでー
灰「なにやってんの?」
白「クッションもらった」ぐでー
灰「クッション?」
白「上がくれた。慰労だって」ぐでー

白いのも複数の白色のクッションに沈んでダレている

灰「へぇ。慰労ねぇ…」
白「灰色のもそこにある。各人色別」
灰「わかりやすいわね」

複数の灰色のクッションが、テレビを見るのにちょうどいい場所に積んである

灰「あら、これ『人をダメにするクッション』じゃない。これ欲しかったのよ」
白「上に感謝」ぐでー
灰「珍しく粋な事するのね」

テレビの見える位置に移動し、飛び込んで座ろうと飛ぶ灰色

灰「たまにはゆっくりでき…」

パァン!パンパン!
ベチャッ!ベチョベチョ!ベチャァ!

灰「へ? …なっ え!?」

灰が座った瞬間、その場所を中心に全てのクッションがはじけて、中から大量のネバネバが飛び出す
尻もちをついた形になった灰は、体のほとんどがネバネバに覆われてしまった

白「おー!黒!うまくいったぞ!」
黒「んお? おお!やったな!」
灰「なっなっなっ…」
黒「へへ、前に大量にばらまいたネバネバを回収させられた時があったろ」
白「あの頃から灰色には一泡吹かせようって思ってたんだ」
黒「まんまとしてやられたな!」
灰「なっ…」

ぬぢっ… ねっちゃあぁ…

灰「う… 仰向け… 起き上がれな…っっ!」
黒「クッションたっぷり3つ分だ」
白「まぁ頑張れ」
灰「ちょ、ちょっと…」
黒「さて、もうひと眠りするか… しかし気持ちいいなこれ…」
白「わかる。俺も寝る…」
灰「ちょっ…二人とも…」

ぬったぁ…ねっちゃぁ… ぐにぐに…
ぬばぁ… ねとっ… にちっ…

灰(やばい… これホントに動けない… せめて起き上がっ…!)

ぬぢぢぢぢ…

灰(はぁ…はぁ…はぁ…)

ねちゃっ!

灰(だめ…体勢がまずい…埋まって抜けない… 完全にしてやられたわ…)

黒「くかー」
白「すぅすぅ」
灰(くそ… 完全に寝入ってる… 覚えてなさいよ…!)

ねっち… にっち…

灰(脱いで脱出もできない… 手持ちに打開できるものもない… どうしよう…)

ねとっ… ねばぁ…





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【灰色が格闘している裏】


黒「これで凝りてくれるといいんだけどな」
白「望み薄」
黒「だよなぁ…」

黒「ま、とりあえずあいつの部屋にこれ置いとくか」
白「灰色の分のクッション(本物)」
黒「そっくりのトラップクッション作戦、意外とうまくいったな」
白「突貫だったけど」
黒「しかし白、お前器用だよな。縫製までできたのか。中のネバネバも作ったろ」
白「ネバネバは灰色に手伝わされた時に覚えた。布は破れやすいようにしないといけないし」
黒「出来合いのカバーじゃだめだったのか」
白「適当にしたら悲惨な未来が見えたから…」
黒「そんなもんか。はー!しかしスッキリした!」





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【灰色のその後】


灰「酷い目にあった… まだ体中がネバネバしてる気がする…」

長い時間をかけてどうにかこうにか脱出できた灰は、シャワーを浴びた後、疲れた体を引きずって自室に向かっていた

灰「普段のあいつらってあんな感じだったのか…? しかし体力落ちてる気がする…」

普段以上に重い足取りで自室のドアを開ける

灰「っ!?」

そして部屋の中を見て思わず固まる。中には先ほど自分を苦しめたものと寸分違わぬクッションが積まれていた

灰「また? またなの…? いくら何でも2回目は引っかからないぞ…」

先ほどよりも慎重にクッションに近づく灰

灰「まてよ、まさか触っただけで破裂するんじゃ…」
灰(こんな危険なもの、部屋からどかしたい… しかしどう移動させる? 流石に自室がネバネバで埋まるのは…)



灰(考えるのはやめよう… もう今日は疲れた、もう寝よう… 障らぬ神になんとやら、だ)

結局クッションはそのまま放置して寝るのだった





白「え? 部屋のクッション? あれ灰色のだよ?」
黒「あれは本物の上から慰労で渡された灰色専用のクッションだぞ」
灰「え?」
黒「流石にすぐ同じ手は使わねぇよ。自室だしな」
灰「本当だな!? 本当に本物なんだな!? 罠とかじゃないよな!?」ぐいぐい
黒「わ…た…本物だって! 揺らすな!」がくんがくん
白「いらないんなら貰うよ」
灰「いる!!!」





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【NGシーン】


黒「zzz」
灰「あら、珍しい。黒が寝てる」
黒(しめしめ)

黒いのが複数の黒色のクッションに沈んで眠っている

白「あ、おかえり」ぐでー
灰「なにやってんの?」
白「クッションもらった」ぐでー
灰「クッション?」
白「上がくれた。慰労だって」ぐでー

白いのも複数の白色のクッションに沈んでダレている

灰「へぇ。慰労ねぇ…」
白「灰色のもそこにある。各人色別」
灰「わかりやすいわね」

複数の灰色のクッションが、テレビを見るのにちょうどいい場所に積んである

灰「あら、これ『人をダメにするクッション』じゃない。これ欲しかったのよ」
白「上に感謝」ぐでー
灰「珍しく粋な事するのね」
白(しめしめ)

テレビの見える位置に移動し、飛び込んで座ろうと飛ぶ灰色

灰「たまにはゆっくりでき…」

パァン!パンパン!
ベチャッ!ベチョベチョ!ベチャァ!

白「うわっ!」
黒「ぶわっ!?」
灰「えっ?」

灰が座った瞬間全てのクッションがはじけて、中から大量のネバネバが飛び出す
否
灰が座った瞬間、その場所を中心に圧力がかかって、耐えきれなくなったカバーの即面から、大量のネバネバが放射状に飛び出す
それは、灰の惨事を想像しながら周りでくつろいでいた黒と白に降りかかる

黒「な…なんだよこれは!」
白「な…なんで…」

ねちゃっ… ねばっ… ぬちゃっ…

灰「あー… これはどういうことかな?」
黒・白「あ゙…」
黒「いや… その…」
灰「んー??」(にやにや)
白「やっぱり縫製頑張ればよかったかな(ボソッ」
灰「白ー? 今なんて言ったんだい?」(にたにた)
黒「おまっ…白!」
白「いや…黒が急げって…」
黒「俺のせいにすんじゃねーよ!!!」
灰「大方私を嵌めようとしたんだろうけど、君らに策は向かないんじゃないかな?」(にまにま)
黒「ぐ…」

ねちゃ ねちゃ にちゃ にちゃ

白(うごけない……)

ねば ねば ぬた ぬた

黒(くっそ… んなろ…)

ねちゃぁ ぬばぁ ぬたぁ にちっ




灰(さてと。これ、放射状にネバネバ広がってるけど… どうやって脱出しよう…)

ネバネバには捕まっていないが周りがほとんどネバネバで覆われ、脱出する足場がなくて頭を抱える灰

黒(やっぱ俺らに策は向いてねーのか? いや、今度こそぜってぇうまいことやってやる…!)

短気は損気。だが一向に凝りておらず、悪態をつきながらもネバネバと格闘する黒

白(このクッション… ネバネバだらけで… もう使えないんじゃ… せっかく貰ったのに…)

貰って即気に入ったものの、1日も経たずにお役御免になるクッションに落ち込みながらネバネバと格闘する白

この後3人が、残った灰のクッションを仲良く分けるか取り合いになるか、定かではない…





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思いついたら書いてみよう! 忘れないうちに書いてみよう!
というわけで、「最近書いてないから何か書こう」と考えてたら、前回黒と白が仲良く企画したやつを思い出したので、
それっぽいものを書いてみました こんなんでいいんだろうか…?

呼び方はコロコロ変わります 難しいよね
灰色さんの口調が安定しません 女性口調か中性口調か どこでどう表現するか 素や気の抜けたところはどこか
その辺がとても難しかったです 雰囲気雰囲気
白いのの口調も安定しません 今回は思い切って無口キャラっぽく 言葉少なで表現してみました どうだろうか?

白いのは意外と器用らしいので その辺を生かしてもらおうとこうしました
実際に縫製できるのかは知りません 黒いのの髪がいい感じに切れるので何とかなるんでしょう
ネバネバは灰色さんと白いのくんが作れると思ってます 黒いのくんは作れません 今までの情報だとこうなります

今回OKパート・裏話・後日談・NGパートで分けました if的な感じもアリ
裏で白いのの意外な特技を 後日談で結構ビビってたりクッションに執着してた灰色の珍しく感情豊かなシーンを
NGで白いのが器用さを生かさなかった場合をかき分けてみました だって普通力のかかり方的にああなるでしょ
あの3人は基本アホの子なので 自滅するシーンもいいじゃないですか 自業自得
前回で黒白2人の感情を出せたので 今回灰色さんの感情的なシーンをかけて満足 多少強引感が否めないけど
あの後灰色さんは脱出できたんだろうか 飛び渡ろうとして失敗してそう
しかも飛距離が足りないとかじゃなく 踏み切る位置を失敗して つま先でギリギリ踏んづけてバランスを崩したりとか

ちなみに黒いのは仰向けで口を開けて寝てて 白いのはうつ伏せで口を閉じて寝てるイメージで書きました
2人ともいびきも歯ぎしりもしません 寝相もいい方です そんなイメージ
灰色さんはたまにとんでもない寝相をしそうです そんなイメージ




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